ふきの葉の下に住む小人・コロポックルは、人間と仲良くなるのが大好き。コロポックルたちと人間の幸せな時間は何百年も続いていたが、ある日、悪い人間が現れて…。（『コロポックル』より）

観音様から不思議なひょうたんを授かったじいさま。そのひょうたんから出てきた子供と一緒に、幸せな時を過ごす。けれど、ある日欲張りな男が現れて…。（『宝ひょうたん』より）

ある晩、鶴を助けた金蔵の家に、美しい娘が訪ねてきた。やがて女房になった娘は、「決して覗かないでください」と言い残し機織りの部屋へ入っていくが…。（『恩返しの鶴』より）

瓜から生まれた瓜姫は、機織りが上手で美しい娘に成長した。ある日、じいさまとばあさまが留守の間に、あまのじゃくが無理やり家にあがりこんでしまった。（『瓜姫とあまのじゃく』より）

山で大蛇に襲われそうになった役者のたのきゅう。得意の芝居で大蛇のご機嫌を伺いつつ、お互いの嫌いな物を教えあう。大蛇が嫌いなのはタバコだと知ったたのきゅうは…。（『たのきゅう』より）

仲良し姉妹の下田富士と駿河富士。ところが、年頃になった姉の下田富士は、美しい妹の駿河富士をだんだん妬ましく思うようになり…。日本一高い富士山のお話。（『下田富士と駿河富士』より）

子供にいじめられている亀を救った浦島太郎は、海の底の竜宮城に招待された。帰り際に王様から玉手箱をもらい家路を急いだが、どうしたことか自分の家が見つからない。（『浦島太郎』より）

正直じいさんが大事にしている犬のポチ。「ここ掘れワンワン」掘ってみると大判小判が出てきた。それを知った隣の欲張りじいさんは、むりやりポチを連れて行ってしまう。（『花咲かじいさん』より）

三途の川を渡って、あの世で出会った医者とやまぶしとかじ屋の三人。生きている間にたくさん嘘をついた罰として、閻魔大王に三人とも地獄行きを命じられるが…。（『地獄と業師』より）

家来にだまされ、無人島に置き去りにされた九州の大臣・百合若。ある日、かわいがっていた鷹の緑丸が百合若のもとに飛んできた。緑丸の足には手紙がくくりつけられている。（『百合若大臣』より）

鳥の言葉が分かる不思議なずきんを神様からもらった青年。それをかぶって飛んできたカラスのおしゃべりに耳を傾けると、とんでもないことを言っているのが聞こえてきた。（『聞き耳ずきん』より）

アダン林で、火に囲まれ動けなくなっていたハブを助けた女の人。ある日、女の人が赤ん坊をあぜに置いて芋ほりをしていると、どうしたことか赤ん坊の笑い声が聞こえてきた。（『ハブの恩返し』より）