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作家・尼僧の瀬戸内寂聴さんが、京都・嵯峨野に結んだお寺“寂庵”で開いた「法話の会」。その臨場感がそのままCDになりました!
『寂庵法話集』は、平成元年から9年にかけて行われた「法話の会」の貴重な音源を厳選収録した、全12巻のCD全集です。
「落語より面白い!」「楽しくて笑いっぱなし」と大人気の瀬戸内寂聴さんのおもしろ法話。歯に衣着せぬ痛快なお話に思わず「ワッハッハ」。聴聞者をいたわる優しい言葉に思わず「ホロリ」と涙。 私たちの身近な悩みや心の問題に答えてくださるお話の中には、毎日を幸せに生きるヒントがいっぱいです。 聴けば心が軽くなり、みるみる元気が湧いてくる!そんな楽しさ満載の全12巻をお届けします。
瀬戸内寂聴さんが京都にひらかれたお寺〝寂庵〟の玄関へ続く庭。毎月たくさんの人々がお話を聴きにここを訪れました。
大正11年徳島県生まれ。本名・瀬戸内晴美。東京女子大学卒業。21歳で結婚し長女を出産するも、夫の知人への恋心から出奔、京都へ身を寄せる。文学活動を開始し、昭和32年『女子大生・曲愛玲』で第3回新潮社同人雑誌賞を受賞。官能的な表現が批判され、文壇から締め出されるという辛酸をなめつつも、『かの子撩乱』『夏の終り』などで人気作家となる。昭和48年、51歳で得度。法名を「寂聴」とし、京都・嵯峨野に「寂庵」を結ぶ。岩手県・天台寺の名誉住職も兼任。平成18年には文化勲章も受章。豊かな人生経験を土台にした人間味あふれる法話は、多くの人の心の支えとなっている。令和3年11月逝去。
ポイント1 楽しく生きるヒントが満載。
ポイント2
ポイント3
ポイント4
ポイント5
母へのプレゼントとして注文しました。
母へのプレゼントとして注文しました。大変喜んでくれております。
男性62歳・熊本県
明るい寂聴さんが大好きです。
どの巻を聞いていても、私も寂庵に居るような気分になります。ユーモアたっぷりで話され、あっというまに一時間が過ぎてしまいます。明るい寂聴さんが大好きです。
女性62歳・富山県
寂聴さんの明るく楽しい法話に感動
寂聴さんの明るく楽しい法話に感動致しました。ジョークをまじえて話されるので会場の笑い声まで、聞こえます。
女性80歳・滋賀県
※アンケートより抜粋。お客様のプロフィールはご感想をいただいた時点のものです。
私は流行作家でしたから、お金は入るし着物も宝石も持っていましたよ。でも着物があったって宝石買ったって、そんなものはつまらないの。人間の欲望ったらきりがないですよね。私は五十一歳でね、だいたい欲しいものは手に入ったんですよ。その時に「ああ虚しい」って気がしたんです。それで虚しくないようにするにはどうしたらいいかって考えた末に、出家ってことを思いついたんですね。 (「私が出家したわけ」より) ◆収録時間…約58分 ◆平成元年11月18日収録
死んだらどうなるかってよく聞かれるけど、そんなことわからない(笑)。 だってまだ死んでないんだものね。 でもわからなくったっていいじゃありませんか。
比叡山の行の最後は「大回り」といって、京都の街を歩くんです。その時、一緒について回った私が目を回してしまって、阿闍梨(あじゃり)さんがお加持をしてくださった。すると、お数珠が触るたびに目の前の渦がサーッと取れるんですね。私は思わず「ありがとうございます」って拝んだんですよ。だから「そんなの効くもんか」なんて思ったら駄目、「どうかお助けください」って祈っている時に、そういう霊験が起こるんじゃないでしょうか。 (「加持の不思議」より) ◆収録時間…約58分 ◆平成4年6月18日収録
私たちは死ぬまで可能性があるんです。 自分の中にどんな可能性が残っているか、それを引き出すことが「生きること」ですから。
お釈迦さまが亡くなる時、なんの奇跡も起こらなかったんです。侍者に「自分はちょうど壊れた車を皮ひもでつなぎ合わせ、無理に動かしているようなもんだ」って言うんですね。そして食べ物に当たって死んでしまう。お釈迦さまも我々と同じように悩みを持ち、苦しみ、老いて病気で死んでいった。特別な人ではないんですね。だから私は仏教って好きになったんです。 (「お釈迦さまの最期」より) ◆収録時間…約59分 ◆平成元年5月18日収録
とにかく「自分は元気だ」とか「幸せだ」とかそういうふうに思うことね。そうすると病気が逃げていくんですよ。
結局巡礼して何がいいかって言うと、非日常の世界に入ることなんですよ。非日常ということは、浄土かもしれないし、あの世かもしれない。そういう中をずっと歩いていますと、心が洗われます。巡礼っていうのは、自分の日頃思っていることが全部忘れられる場所なんですね。家で贅沢している人でも贅沢できない。そういうのがまたいいんだと思うんです。 (「何のために巡礼するのか」より) ◆収録時間…約60分 ◆平成元年6月18日収録
お釈迦さまが、この世は苦しみだとおっしゃった。私たちは生きている限り苦悩します。それを巡礼したり、こうやって話を聴いたりすることで、だんだんと無くすことができるのね。
何か不幸があると、「どうして自分だけが不幸になるんだ」と思いますけど、そうじゃないの。必ず自分と同じような思いをしている人が地球の上にはいっぱいいるんですよね。悲しみの数、苦しみの数がいくつあるか知りませんけど、分けてみると自分の悲しみもどこかに属するんですよ。その時にはその苦しみが一生続くような気がしますけど、絶対続かないの。 (「無常とは」より) ◆収録時間…約51分 ◆平成6年4月18日収録
人生晴れる日もあれば、曇る日もーー良いこともだけど、悪いことも長くは続かないの。これを「無常」といいます。
お彼岸の一日に布施をすれば、十日するよりいいって言いますからね。あなた達もお彼岸の間に誰かに布施をしなさい。物をあげるのが惜しくてどうしても嫌だという人は心施(しんせ)、心を施すのね。やさしい言葉をかけてあげればいいんですよ。それから、相手に会ったらにっこりする。これも和顔施(わがんせ)といって布施なんです。我々は笑った顔のほうが可愛く見えますからね。笑いましょう。 (「六波羅蜜の行」より) ◆収録時間…約48分 ◆平成4年3月18日収録
笑いましょう。それでいいんです。それが人を幸せにするんですね。 泣いたら美人という人がいるわね。でもそれはよっぽどの美人でないと(笑)。
人間は幸せになるために生きています。幸せとは何かというと、自分がここにいることで、誰か一人でも、もうひとつ幸せになってくれるということ。物をあげるのではなく、話を聞いてあげるだけでもいいんです。にこやかな顔を与えてあげる。人はそれだけで嬉しくなるんです。その人がそこに存在するだけで、ホッとさせる。そういうことでいいんだと思います。 (「和顔施とは」より) ◆収録時間…約59分 ◆平成7年7月18日収録
自分の好きなものは相手も好き、そうじゃないの。 間違いの多くは、自分がしたいことを相手に押しつけてそれで自分は愛したと思っているんですね。
歳を取ったら孤独になることを覚悟しておいてください。でも人は歳を取らなくても孤独なんですよ。お金があろうが、地位があろうが、学問があろうが、みんな孤独なんです。一人で生まれて一人で死ぬんですからね。どんなに愛し合った夫婦でも一緒には死ねない。同じベッドで寝てても違う夢を見るんです。そして孤独だからね、私たちは相手の孤独が分かるはずなんですね。 (「人間は誰でも孤独である」より) ◆収録時間…約53分 ◆平成3年10月18日収録
お互い孤独なんだから、ただ聴いてあげてください。誰かにしゃべると心の窓がふっと開いて、そこに冷たい空気が入ってきてホッとするのね。 それでその人の視点も変わるんですよ。
今我々が生きている間、どうやって幸福になるか。いかに生きるかってことを教えてくれるのが仏教なんです。だから葬式をしろとかね、お墓の大きいのを建てろなんてこと、お釈迦さまは言ってないです。お墓なんて古いほどいいんです。欠けてるってことは歴史があるってことですからね。苔が生えてたらなおいいじゃないですか。祖霊を祀るのは形式じゃないの。死者を忘れず懐かしむって感情が何よりの供養なんです。 (「高僧たちの葬送観」より) ◆収録時間…約51分 ◆平成3年12月18日収録
この世で精一杯生きることが大切なの。我々はね。 私は精一杯生ききったならば、いつ死んでもいいし、浄土へ行こうと地獄へ落とされようと文句は言わない。
今まで愛して一緒に暮らしていた人が死ぬとね、もう慰めようもなく悲しいですよ。その人たちが泣くのは当たり前。一年ぐらいはね、風が吹いても、雨が降っても涙が出る。花が咲いても木の葉が散ってもね、思い出して悲しい。けれども、その後は悲しんでばかりいてもしょうがない。祈っていたら、来世が感じられてくるんです。死んだ人の魂が、自分に寄り添ってくるのを感じることができます。 (「三世の思想とは?」より) ◆収録時間…約51分 ◆平成5年1月18日収録
人生というのは生きてみないとわからないーー一寸先は闇なんです。 でもわからないからこそ生きてみる価値があるんですよね。
私たちはね、生まれたときにすでに定められた運命「定命」というものがあるんです。だからそれには逆らえないの。皆さんもいつまでも生きているなんて思わないで、今日一日を思い残すことがないよう、精一杯生きてください。もう明日はないと思って、今日美味しいものをうんと食べて、人にいい思いを与えておきなさい。それで、三途の川はフェリーで「寂庵ツアー」で行きましょう(笑)。 (「今日一日を悔いがないように」より) ◆収録時間…約66分 ◆平成9年3月16日収録
いくら髪を染めてもパックしても歳は隠せない。それはもう諦めましょうよ(笑)。 歳月というものは逆さまには流れないですよね。
私のところは道場ですから、明るくて広いんです。「お寺はこんなに明るいんですか」とびっくりして、「いつまでもいたい」と帰らない人が多くなった。これがお寺の本来の姿ではないかと思うようになりました。私がただそこに座っているだけで心が和んで、生きる喜びを得てくださる人がいるならば、私がしたことは無駄ではなかった。「また行きたい」と言ってくださるならば、命ある限りこのお寺を守っていけるのではないかと、つくづく考えさせられました。 (「私は命ある限りこの寺を守っていきたい」より) ◆収録時間…約51分 ◆昭和61年5月21日収録:徳島講演会
自分の幸せを考えているだけでは本当の幸せではないんですね。 今、地球上に生きているすべての人々が残らず幸せにならなければ、真の生きる喜びは得られないのだと思います。
「寂庵法話集」全12巻のお話を、わかりやすくまとめた一冊です。豊富な解説つきで、聴講に大変役立ちます。
A5判・144ページ
◆基礎知識 ◆各巻抄録◆用語解説 ◆瀬戸内寂聴年譜◆寂庵へのご案内 ◆用語索引
寂聴さん直筆の仏画が印刷された、格調高い総桐の収納ケースです。商品と共に末永くご愛用いただけます。
約153×170×185mm
【税込価格】
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人生、悩んでいてもつまらないの。ワッハッハ! と笑いましょう。 寂庵法話集 CD全12巻
作家・尼僧の瀬戸内寂聴さんが、京都・嵯峨野に結んだお寺“寂庵”で開いた「法話の会」。その臨場感がそのままCDになりました!
『寂庵法話集』は、平成元年から9年にかけて行われた「法話の会」の貴重な音源を厳選収録した、全12巻のCD全集です。
「落語より面白い!」「楽しくて笑いっぱなし」と大人気の瀬戸内寂聴さんのおもしろ法話。歯に衣着せぬ痛快なお話に思わず「ワッハッハ」。聴聞者をいたわる優しい言葉に思わず「ホロリ」と涙。
私たちの身近な悩みや心の問題に答えてくださるお話の中には、毎日を幸せに生きるヒントがいっぱいです。 聴けば心が軽くなり、みるみる元気が湧いてくる!そんな楽しさ満載の全12巻をお届けします。
瀬戸内寂聴 プロフィール
大正11年徳島県生まれ。本名・瀬戸内晴美。東京女子大学卒業。21歳で結婚し長女を出産するも、夫の知人への恋心から出奔、京都へ身を寄せる。文学活動を開始し、昭和32年『女子大生・曲愛玲』で第3回新潮社同人雑誌賞を受賞。官能的な表現が批判され、文壇から締め出されるという辛酸をなめつつも、『かの子撩乱』『夏の終り』などで人気作家となる。昭和48年、51歳で得度。法名を「寂聴」とし、京都・嵯峨野に「寂庵」を結ぶ。岩手県・天台寺の名誉住職も兼任。平成18年には文化勲章も受章。豊かな人生経験を土台にした人間味あふれる法話は、多くの人の心の支えとなっている。令和3年11月逝去。
聴けば元気が湧いてくる!『寂庵法話集』の5つのポイント 寂庵法話集 CD全12巻
ポイント1
楽しく生きるヒントが満載。
ポイント2
仏教への理解も深まる!
ポイント3
心の底から笑って、気分もスッキリ。
ポイント4
目の前で聴いているような臨場感!
ポイント5
いつでもどこでもお聴きになれます。
寂聴さんのお話を聴くと毎日がイキイキ!楽しくなります。 寂庵法話集 CD全12巻
母へのプレゼントとして注文しました。
母へのプレゼントとして注文しました。大変喜んでくれております。
男性62歳・熊本県
明るい寂聴さんが大好きです。
どの巻を聞いていても、私も寂庵に居るような気分になります。ユーモアたっぷりで話され、あっというまに一時間が過ぎてしまいます。明るい寂聴さんが大好きです。
女性62歳・富山県
寂聴さんの明るく楽しい法話に感動
寂聴さんの明るく楽しい法話に感動致しました。ジョークをまじえて話されるので会場の笑い声まで、聞こえます。
女性80歳・滋賀県
※アンケートより抜粋。お客様のプロフィールはご感想をいただいた時点のものです。
笑った! 泣いた! スッキリした!
心の底から元気が出る法話、全665分! 寂庵法話集 CD全12巻
第一巻 出家について
私は流行作家でしたから、お金は入るし着物も宝石も持っていましたよ。でも着物があったって宝石買ったって、そんなものはつまらないの。人間の欲望ったらきりがないですよね。私は五十一歳でね、だいたい欲しいものは手に入ったんですよ。その時に「ああ虚しい」って気がしたんです。それで虚しくないようにするにはどうしたらいいかって考えた末に、出家ってことを思いついたんですね。
(「私が出家したわけ」より)
◆収録時間…約58分 ◆平成元年11月18日収録
死んだらどうなるかってよく聞かれるけど、そんなことわからない(笑)。
だってまだ死んでないんだものね。
でもわからなくったっていいじゃありませんか。
第二巻 修行について
比叡山の行の最後は「大回り」といって、京都の街を歩くんです。その時、一緒について回った私が目を回してしまって、阿闍梨(あじゃり)さんがお加持をしてくださった。すると、お数珠が触るたびに目の前の渦がサーッと取れるんですね。私は思わず「ありがとうございます」って拝んだんですよ。だから「そんなの効くもんか」なんて思ったら駄目、「どうかお助けください」って祈っている時に、そういう霊験が起こるんじゃないでしょうか。
(「加持の不思議」より)
◆収録時間…約58分 ◆平成4年6月18日収録
私たちは死ぬまで可能性があるんです。
自分の中にどんな可能性が残っているか、それを引き出すことが「生きること」ですから。
第三巻 釈迦について
お釈迦さまが亡くなる時、なんの奇跡も起こらなかったんです。侍者に「自分はちょうど壊れた車を皮ひもでつなぎ合わせ、無理に動かしているようなもんだ」って言うんですね。そして食べ物に当たって死んでしまう。お釈迦さまも我々と同じように悩みを持ち、苦しみ、老いて病気で死んでいった。特別な人ではないんですね。だから私は仏教って好きになったんです。
(「お釈迦さまの最期」より)
◆収録時間…約59分 ◆平成元年5月18日収録
とにかく「自分は元気だ」とか「幸せだ」とかそういうふうに思うことね。そうすると病気が逃げていくんですよ。
第四巻 巡礼について
結局巡礼して何がいいかって言うと、非日常の世界に入ることなんですよ。非日常ということは、浄土かもしれないし、あの世かもしれない。そういう中をずっと歩いていますと、心が洗われます。巡礼っていうのは、自分の日頃思っていることが全部忘れられる場所なんですね。家で贅沢している人でも贅沢できない。そういうのがまたいいんだと思うんです。
(「何のために巡礼するのか」より)
◆収録時間…約60分 ◆平成元年6月18日収録
お釈迦さまが、この世は苦しみだとおっしゃった。私たちは生きている限り苦悩します。
それを巡礼したり、こうやって話を聴いたりすることで、だんだんと無くすことができるのね。
第五巻 無常について
何か不幸があると、「どうして自分だけが不幸になるんだ」と思いますけど、そうじゃないの。必ず自分と同じような思いをしている人が地球の上にはいっぱいいるんですよね。悲しみの数、苦しみの数がいくつあるか知りませんけど、分けてみると自分の悲しみもどこかに属するんですよ。その時にはその苦しみが一生続くような気がしますけど、絶対続かないの。
(「無常とは」より)
◆収録時間…約51分 ◆平成6年4月18日収録
人生晴れる日もあれば、曇る日もーー良いこともだけど、悪いことも長くは続かないの。これを「無常」といいます。
第六巻 彼岸・六波羅蜜について
お彼岸の一日に布施をすれば、十日するよりいいって言いますからね。あなた達もお彼岸の間に誰かに布施をしなさい。物をあげるのが惜しくてどうしても嫌だという人は心施(しんせ)、心を施すのね。やさしい言葉をかけてあげればいいんですよ。それから、相手に会ったらにっこりする。これも和顔施(わがんせ)といって布施なんです。我々は笑った顔のほうが可愛く見えますからね。笑いましょう。
(「六波羅蜜の行」より)
◆収録時間…約48分 ◆平成4年3月18日収録
笑いましょう。それでいいんです。それが人を幸せにするんですね。
泣いたら美人という人がいるわね。でもそれはよっぽどの美人でないと(笑)。
第七巻 愛について
人間は幸せになるために生きています。幸せとは何かというと、自分がここにいることで、誰か一人でも、もうひとつ幸せになってくれるということ。物をあげるのではなく、話を聞いてあげるだけでもいいんです。にこやかな顔を与えてあげる。人はそれだけで嬉しくなるんです。その人がそこに存在するだけで、ホッとさせる。そういうことでいいんだと思います。
(「和顔施とは」より)
◆収録時間…約59分 ◆平成7年7月18日収録
自分の好きなものは相手も好き、そうじゃないの。
間違いの多くは、自分がしたいことを相手に押しつけてそれで自分は愛したと思っているんですね。
第八巻 老いについて
歳を取ったら孤独になることを覚悟しておいてください。でも人は歳を取らなくても孤独なんですよ。お金があろうが、地位があろうが、学問があろうが、みんな孤独なんです。一人で生まれて一人で死ぬんですからね。どんなに愛し合った夫婦でも一緒には死ねない。同じベッドで寝てても違う夢を見るんです。そして孤独だからね、私たちは相手の孤独が分かるはずなんですね。
(「人間は誰でも孤独である」より)
◆収録時間…約53分 ◆平成3年10月18日収録
お互い孤独なんだから、ただ聴いてあげてください。誰かにしゃべると心の窓がふっと開いて、そこに冷たい空気が入ってきてホッとするのね。
それでその人の視点も変わるんですよ。
第九巻 死と墓について
今我々が生きている間、どうやって幸福になるか。いかに生きるかってことを教えてくれるのが仏教なんです。だから葬式をしろとかね、お墓の大きいのを建てろなんてこと、お釈迦さまは言ってないです。お墓なんて古いほどいいんです。欠けてるってことは歴史があるってことですからね。苔が生えてたらなおいいじゃないですか。祖霊を祀るのは形式じゃないの。死者を忘れず懐かしむって感情が何よりの供養なんです。
(「高僧たちの葬送観」より)
◆収録時間…約51分 ◆平成3年12月18日収録
この世で精一杯生きることが大切なの。我々はね。
私は精一杯生ききったならば、いつ死んでもいいし、浄土へ行こうと地獄へ落とされようと文句は言わない。
第十巻 祈りについて
今まで愛して一緒に暮らしていた人が死ぬとね、もう慰めようもなく悲しいですよ。その人たちが泣くのは当たり前。一年ぐらいはね、風が吹いても、雨が降っても涙が出る。花が咲いても木の葉が散ってもね、思い出して悲しい。けれども、その後は悲しんでばかりいてもしょうがない。祈っていたら、来世が感じられてくるんです。死んだ人の魂が、自分に寄り添ってくるのを感じることができます。
(「三世の思想とは?」より)
◆収録時間…約51分 ◆平成5年1月18日収録
人生というのは生きてみないとわからないーー一寸先は闇なんです。
でもわからないからこそ生きてみる価値があるんですよね。
第十一巻 定命(じょうみょう)について
私たちはね、生まれたときにすでに定められた運命「定命」というものがあるんです。だからそれには逆らえないの。皆さんもいつまでも生きているなんて思わないで、今日一日を思い残すことがないよう、精一杯生きてください。もう明日はないと思って、今日美味しいものをうんと食べて、人にいい思いを与えておきなさい。それで、三途の川はフェリーで「寂庵ツアー」で行きましょう(笑)。
(「今日一日を悔いがないように」より)
◆収録時間…約66分 ◆平成9年3月16日収録
いくら髪を染めてもパックしても歳は隠せない。それはもう諦めましょうよ(笑)。
歳月というものは逆さまには流れないですよね。
第十二巻 特別講演「生きる喜び」
私のところは道場ですから、明るくて広いんです。「お寺はこんなに明るいんですか」とびっくりして、「いつまでもいたい」と帰らない人が多くなった。これがお寺の本来の姿ではないかと思うようになりました。私がただそこに座っているだけで心が和んで、生きる喜びを得てくださる人がいるならば、私がしたことは無駄ではなかった。「また行きたい」と言ってくださるならば、命ある限りこのお寺を守っていけるのではないかと、つくづく考えさせられました。
(「私は命ある限りこの寺を守っていきたい」より)
◆収録時間…約51分 ◆昭和61年5月21日収録:徳島講演会
自分の幸せを考えているだけでは本当の幸せではないんですね。
今、地球上に生きているすべての人々が残らず幸せにならなければ、真の生きる喜びは得られないのだと思います。
2大付録つき! 寂庵法話集 CD全12巻
付録1 「寂庵法話集」解説書
「寂庵法話集」全12巻のお話を、わかりやすくまとめた一冊です。豊富な解説つきで、聴講に大変役立ちます。
A5判・144ページ
◆基礎知識 ◆各巻抄録
◆用語解説 ◆瀬戸内寂聴年譜
◆寂庵へのご案内 ◆用語索引
付録2 オリジナル収納ケース
寂聴さん直筆の仏画が印刷された、格調高い総桐の収納ケースです。商品と共に末永くご愛用いただけます。
約153×170×185mm