「孫子」入門　CD全8巻

Name: 「孫子」入門 CD全8巻
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「孫子」入門 CD全8巻

三国時代、魏（ぎ）の国の王。『孫子』の注釈書を自ら編集した。

武田信玄
日本の戦国時代の武将。旗指物（はたさしもの）の「風林火山」は『孫子』からの引用。籠城する敵を心理戦で誘い出し殲滅（せんめつ）する戦法を得意としていた。一説には、現在の甲州弁に『孫子』の「用間（ようかん）篇」を取り入れた秘密の合言葉が受け継がれているとも。

西郷隆盛
王政復古、江戸無血開城など明治維新の実験に尽力。『西郷南洲遺訓』の中で『孫子』を読むことを勧めている。

諸葛孔明
三国時代、蜀（しょく）の国の軍師。故事成語「泣いて馬謖（ばしょく）を斬る」など、『孫子』の説く信賞必罰を徹底。

吉田松陰
江戸時代末期の思想家・兵学者。松下村塾（しょうかそんじゅく）で高杉晋作をはじめとする門下生に『孫子』を教え、注釈書『孫子評註（ひょうちゅう）』を著した。

毛沢東
自身の論文に『孫子』の一節を引用するなど、現代を代表する『孫子』の信奉者。中華人民共和国を建国し、文化大革命を行った。

およそ二五〇〇年前、天才兵法家・孫武(そんぶ)の筆により著されたといわれる『孫子』。古今東西の英雄たちに読み継がれ、軍事戦略の拠りどころとなってきた稀代の兵法書です。
『孫子』の説く戦略は、人間心理への研ぎ澄まされた洞察力によって裏打ちされています。現代にも通じる実践的な知恵に富んでおり、波多き人生の確かな羅針盤となる珠玉の古典です。
このＣＤ集では、中国古典研究の第一人者、守屋淳(もりや・あつし)先生の名解説により、『孫子』の教えをやさしくわかりやすく学ぶことができます。

孫武(紀元前五三五年頃～没年不詳)

孫武 (紀元前五三五年頃～没年不詳)

春秋時代の武将・軍事思想家。斉（せい）の国の出身。全十三篇の『孫子』の作者とされ、呉の国の王、闔閭（ごうりょ）に登用される。一時、覇者としての地位を確立した闔閭の覇業に貢献。「戦わずして勝つ」、「勝算なきは戦わず」という戦略思想を掲げ、後世の軍事研究に絶大な影響を与えた。

「孫子」入門の3大特長「孫子」入門 CD全8巻

特長1

わかりやすい解説！

「風林火山」、「呉越同舟」など、一度は聞いたことのある故事成語。これらの原典となっているのが古代中国の兵法書、『孫子』です。当ＣＤ集では、中国古典研究の第一人者である守屋淳先生が、『孫子』を基礎の基礎からわかりやすく解説。天才兵法家・孫武によって著されたといわれる『孫子』の精髄が、聞くだけでやさしく学べます。

特長2

歴史が面白くなる！

『三国志』の時代には曹操や諸葛孔明らが、日本の戦国時代には武田信玄や徳川家康らが、幕末維新には吉田松陰や西郷隆盛らが『孫子』を座右の書として大動乱期を駆け抜けました。史上屈指の名将や名軍師たちが、なぜ自らの命運を『孫子』の兵法に託したのか――『孫子』を知れば、歴史の“ツボ”が面白いほど鮮明になります。

特長3

日常生活に役立つ！

競争状態に置かれた時に、どう振る舞うべきか――『孫子』が説く指針は、日常生活の中で揉め事などに巻き込まれた時の対処法としても大いに役立ちます。約二五〇〇年前に著された兵法書ながら、今なお世界中で熟読されている『孫子』。あなたも『孫子』に接すると、人間心理を見抜く究極の洞察力に驚かれることでしょう。

百戦百勝は、善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なるものなり。(謀攻篇)

百回戦って百回勝ったとしても、最善の策とは言えない。戦わないで敵を降伏させることこそが、最善の策なのである。

上兵は謀を伐つ。(謀攻篇)

最高の戦い方は、事前に敵の意図を見破って、これを封じることである。
●『孫子』の「謀攻篇」は、戦闘を行わずに敵を降伏させるための知略などを論じている。

善く戦う者は、人を致して、人に致されず。（虚実篇）

戦上手は相手の作戦行動に乗らず、逆に相手をこちらの作戦行動に乗せようとする。
●『孫子』の「虚実篇」は、主導権を握ることの重要性と、その方法について詳説している。

正正の旗を邀（むか）うることなく、堂堂の陣を撃つことなし。（軍争篇）

隊伍を整えて進撃する敵と、強大な陣を構えている敵とは、正面衝突を避ける。
●「隊伍」とは、隊列を整えている部隊のこと。四字熟語「正々堂々」の出典。

守屋淳（もりやあつし）

作家・中国古典研究家

１９６５年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒。大手書店勤務を経て、現在は主に『孫子』、『論語』、『老子』、『荘子』、『韓非子』といった中国古典や、日本資本主義の父・渋沢栄一の知恵を現代にどのように活かすかをテーマとした執筆や、企業での研修・講演を行う。主な著・訳書に『最高の戦略教科書　孫子』（日本経済新聞出版社）、『現代語訳　論語と算盤』（ちくま新書）など。

守屋淳（もりやあつし）作家・中国古典研究家

『孫子』は、競争状態における振る舞い方の「原理・原則」を学ぶ古典として、世界中で読まれ続けている基本図書です。『孫子』の説く原理・原則は、現代につきまとう競争状態の中で、ビジネスに限らず、家庭や人生の生き方においても役に立つ知恵に富んでいます。例えば、老後の生活設計をどうすべきか、遺産相続をどうするのか、転職や退職の選択など、人生の節目で道に迷った時、大きな方向性を示すような指針や基準となってくれるのです。ぜひ、みなさんも参考にしていただければ幸いです。

特製付録副読本

■B5判・128ページ (巻頭4色／本文２色)

聴講の一助に。『孫子』の理解が深まります。
全８巻の内容をわかりやすくまとめた抄録と、用語解説を掲載。CD集とともにご愛用ください。

『孫子』入門 CD収録内容「孫子」入門 CD全8巻

第一巻『孫子』の基礎知識

第一巻では、稀代の兵法書『孫子』の基礎知識を、守屋淳先生がわかりやすく解説してくださいます。著者、時代背景、世界的影響･･･『孫子』が二五〇〇年もの間、百戦錬磨の名将たちに読み継がれてきた理由がやさしく理解できます。歴史に苦手意識がある方でも気楽にお聞きいただける“入門篇”です。

誰が書いたのか
『孫子』の時代背景
『孫子』の世界的影響
西洋の歴史的名著『戦争論』
「競」と「争」

収録時間：約６５分

第二巻乱世を生き抜く知略

およそ五五〇年にわたり戦乱期が続いた中国の春秋戦国時代。戦火の絶えない時代のさなかに『孫子』は著されました。「百回戦って百回勝ったとしても最善の策とは言えない。戦わないで敵を降伏させることこそが最善の策なのである」。兵力や国力を損耗させないために、『孫子』は知略の限りを尽くすのです。

戦争の前提条件
――『戦争論』の場合
戦争の前提条件
――『孫子』の場合
優勢における知略
互角における知略
劣勢における知略

収録時間：約６１分

第三巻戦うか否かの決断

“非戦”の知略を講じても開戦が避けられない事態となった場合、『孫子』はどう対処するのでしょうか。戦うか否かの決断に際して「細心の検討」が必要と説く『孫子』は、「五事七計」という開戦の指針を立てました。そして、「彼我（ひが）の優劣を検討し、戦争の見通しをつける」ために、情報収集を徹底します。

開戦の指針「五事七計」
計画か、臨機応変か、試行錯誤か
情報――その種類と収集法
間者――その種類と活用法
「聖智」を磨くヒント

収録時間：約６６分

第四巻「短期決戦」と「不敗」

いざ、軍事的な開戦に舵を切る場合、『孫子』は“戦いの終わらせ方”を常に念頭に置きます。その二大原則が「短期決戦」と「不敗」です。「短期決戦」で決着できる相手とだけ戦い、勝利を深追いせずに「不敗」を守る。国家の滅亡を招く要因になりかねない長期戦や消耗戦は、絶対に避けようとしたのです。

『戦争論』が想定する戦争のシナリオ
『孫子』の軍事原則（一）
――「短期決戦」
『孫子』の軍事原則（二）
――「不敗」
「不敗」の応用論
『孫子』が想定する戦争のシナリオ

収録時間：約５９分

第五巻『孫子』の崩し技

「短期決戦」で決着させて「不敗」を守る――そのための具体的な兵法論として、『孫子』は「崩し技」と「決め技」の二種類が必要であると説いています。「兵は詭道（きどう）なり」という言葉に象徴されるように、敵を欺いて翻弄する「崩し技」に重点を置いているのが『孫子』ならではの特徴。第五巻で詳しく。

崩し技と決め技
「詭道」で崩す
正攻法と奇襲戦法
主導権を握る
「迂直の計（うちょくのけい）」で崩す

収録時間：約６０分

第六巻『孫子』の決め技

兵力をなるべく損耗させずに敵軍の態勢を崩した後、どのように戦争を決着させるのか――第六巻では、戦争終盤の兵法論が解き明かされます。「城攻めというのは、止むを得ず用いる最後の手段に過ぎない」と、城攻めを「最低の策」とさえ喝破する『孫子』。敵軍を「各個撃破」して戦況の優位を決定付けます。

戦争決着の三要素（一）
――兵員・物量
戦争決着の三要素（二）
――精神力
戦争決着の三要素（三）
――情報・技術
「各個撃破」の原理
「選択と集中」によるシェア大逆転劇

収録時間：約６０分

第七巻思考の型――洋の東西

「不敗」を守るという『孫子』の考え方は、西洋の兵法論や戦略論にはほとんど存在しません。西洋の歴史的名著である『戦争論』と『孫子』を比較すると、戦争の前提条件のみならず、物事を考える発想法がそもそも異なる、という面も浮き彫りになります。思考の型の違いから、『孫子』の理解を深めます。

漢方と西洋医学の違い
本質を追究する西洋的発想
現代日本に欠ける本質主義
全体を俯瞰する中国的発想
実例問題
――『孫子』か、『戦争論』か

収録時間：約６４分

第八巻指揮官と組織の理想像

最終巻では、『孫子』が説く指揮官と組織の理想像に迫ります。「将とは、智、信、仁、勇、厳なり」――『孫子』は約二五〇〇年前に著された兵法書ながら、現代にも通じる人間心理の洞察力に優れています。あなたはこの最終巻で、『孫子』が兵法を超えた“人生必携の書”であることを確信されるでしょう。

理想の指揮官とは
法令順守と信賞必罰の徹底
理想の組織とは
君主と将軍のあるべき関係
「息壌（そくじょう）の誓い」

収録時間：約５７分

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制作・発行	NHKサービスセンター
企画・販売	ユーキャン

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