河合隼雄講話集 CD全7巻

自分を生きるということを考え始めると、自分が知らない自分や、
自分の知らないエネルギーが出てきます。

すると「こんなこともできるじゃないか、これもやれるじゃないか」と自分を発見することができる。それが自分を考えることへのおもしろさであるし、そこに意味があるのではないかと思っています。

【第１巻の収録内容】●「私」を知る●自分と世界の関係性●夢を生きるということ●新しい自分の発見●アイデンティティとは

自分が大人になっていくときに、
悲しみや苦しみがあったはずです。

残念ながら大人になってしまうとそれを忘れてしまう人が多いのですが、自分は大人として、辛さを乗り越えながら自立していく子供たちの助けになるんだということを考えていただきたいと思います。

【第２巻の収録内容】●自立と依存のパラドックス●成長に伴う痛み●中高年の自立●第三の答えを生み出す

今の日本の大きな問題の一つは
「よい子」にこだわりすぎることです。

成績もいい、悪いこともしない、親の言う通りにしている子をよい子と言いますが（中略）－私は「よい子」というものをもう少し見直すべきではないかと思います。自分で自分の人生を生きようとすることが大事なのです。

【第５巻の収録内容】●子供の宇宙●大人と子どもの通路●「私」の発見 ●秘密とアイデンティティ●さなぎの時代

「一生懸命仕事をしているのにうまくいかない」と
相談にくる方がいます。

お話を聞いていると、やはり余裕がなさすぎて、目先のことに追われている。もう少し長い目で、十年後、二十年後はどうなっているのかと考えると、心が広くなり、慌てずゆっくりいこうと思えるのではないでしょうか。

【第６巻の収録内容】●道草の味わい●アソビの大切さ●灯りを消せ●漱石の『道草』●心の新鉱脈を掘り当てよう